『風に舞いあがるビニールシート』森絵都
読みました。
お金よりも家族よりも、安定した地位よりも、何よりも
大切なものに関する6つの短編集。
買った後に気づいたんですが、直木賞受賞作でした。
明治、大正、昭和のはじめを生き「私小説」を書くことを生業とした文豪は
自分の人生にハプニングを起こしたといいます。
そうしないと小説が書けないから。
歴史は事件で構成されています。
だから、日常の出来事を知るのは難しい。
この小説は、日常から成っています。
私たちも、日常を生きています。
どちらも日常ですが、私たちの日常と、この本の中の日常は何が違うのか。
大切なものがあるか、ないかじゃないかと思いました。
まだ、ないなぁ。
まだ、私は私が一番大切だなぁ。
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